中性脂肪・悪玉コレステロールなぜ増えるの?きちんと減らしましょう!【栃木リラクゼーションMoon】
2022/08/06
健康診断の結果を見て「中性脂肪」や「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」の数値に愕然としたことがある人、結構多いと思います。でも、大体の人が改善しようと心に決めても、すぐ意識が薄れてしまい、今までと変わらない生活習慣に戻ってしまうと思います。
「脂質異常症」という言葉をきいたことありますか?
これは、血液中の
①LDL(悪玉)コレステロールが高い
②HDL(善玉)コレステロールが低い
③中性脂肪が高い
このいずれか一つでも当てはまると「脂質異常症」といいます。
この脂質異常症は全国で約220万人いるそうです!
ではまず、コレステロールから確認していきましょう。
コレステロールの働き
➀ホルモンやビタミンDの原料
②細胞膜の材料
③胆汁酸の原料となって食事で摂った脂質やビタミンの吸収を手助けする
コレステロールは脂なので血液には溶けません。そこで、「リポ蛋白」という粒子に包まれて血液の流れに乗って体の隅々まで運ばれていきます。
LDLコレステロールはとても小回りのきく性質を持っているので、全身の隅々まで行くことができます。したがって全身の細胞は、このLDLコレステロールによって運ばれたコレステロールを取り込みます。そうやって細胞膜やホルモンが体内で作られます。ですから、無くては困る存在でもあります。
ただ、増えすぎると動脈の壁の中に入り込み、動脈硬化の原因になってしまいます。
反対にHDLコレステロールは、余分なコレステロールを肝臓に戻す粒子です。
HDLコレステロールは、例えるなら迷惑駐車をしているLDLコレステロールを移動させる、言わばレッカー車のような存在です!
続いて「中性脂肪」について
中性脂肪は、運動する時のエネルギー源となったり、体温を一定に保つために必要な存在です。
中性脂肪が高くなる原因は「甲状腺機能低下症」などの病気によって高くなることがありますが、一般的には「糖質の摂りすぎ」「アルコールの飲みすぎ」「運動不足」などの生活習慣が原因となります。
ご飯、パン、麺類、お菓子、ビール、ワイン、日本酒などはすべて糖質です。糖質を摂りすぎると血糖値が急上昇します。この時血糖値を下げるために、膵臓からインスリンが多量に分泌されます。
インスリンは、血液中に増えたブドウ糖を筋肉に取り込んでエネルギー源とします。さらにブドウ糖をグリコーゲンに変えて筋肉や肝臓に溜め込みます。
そして、肝臓や筋肉がグリコーゲンでいっぱいになると、インスリンは余ったブドウ糖を中性脂肪に変えて脂肪細胞に溜め込むようになってしまいます。
つまり炭水化物などの糖質を摂りすぎてしまうと中性脂肪は、肝臓や内臓脂肪、皮下脂肪、血液中などに蓄えられてしまうのです。
脂肪肝が長期間続くと肝硬変に繋がることがありますし、内臓脂肪が多くなると動脈硬化や糖尿病になりやすくなります。動脈硬化は最終的に脳梗塞や心筋梗塞に繋がります。
コレステロールを増加させるのは「飽和脂肪酸」を多く含む食品です。肉の脂や乳製品など動物性の脂に多く含まれています。これらをなるべく控える食生活を心がけましょう!
そして、野菜や海藻類やキノコ類などの食物繊維を多く含む食品をを積極的に摂りましょう。
難しく考えずに、できることからコツコツ始めてみましょう!
健康診断の前後だけ気をつけるような生活では意味がありませんから、一日一日を大切に過ごすためにも、食生活を見直してみませんか。
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